松本の穴は厚い選手層でカバーする。25日の広島6回戦で左足を痛め、太もも裏の筋膜炎と診断された巨人松本哲也外野手(25)が26日、出場選手登録を抹消された。再登録は最短で5月6日。27日からの9連戦は「2番中堅」の松本抜きで戦うことになった。

 チームはこの日、27日からの中日戦のため名古屋入り。原辰徳監督(51)は品川駅で、松本の代役について「想像にお任せします」とだけ話した。候補は複数、考えられる。

 (1)亀井

 昨季は5番として長打だけでなく、相手守備のすきを突くセーフティーバントもたびたび決めるなど小技にもたける。今季は打率1割台と苦しんでいるが、復調のきっかけを与える意味でも「攻撃的2番」を置く可能性はある。

 (2)長野

 3月28日の開幕3戦目では「2番中堅」で先発起用。新人離れした思い切りの良い打撃で、亀井に代わり右翼のスタメンに入る機会が増えている。左打ちの亀井、右打ちの長野と、相手投手の左右によって併用の可能性も?

 (3)鈴木

 チーム随一の俊足で守備範囲はピカイチ。昨季も16試合、スタメン2番を打っており経験豊富。

 (4)谷

 巨人1年目の07年、2番打者として活躍。今季も代打逆転満塁弾を放つなど、勝負強い打撃で「超攻撃的2番」を置くか。

 松本は、ここまでリーグトップの打率4割2分3厘、12盗塁。守備でも大きく貢献してきた。亀井は「みんなでカバーするしかない。打順が何番でも、しっかり自分の打撃をしたい」とナインの気持ちを代弁。誰が2番でも、一丸で白星を奪う。【古川真弥】

 [2010年4月27日8時31分

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