<日本ハム5-13オリックス>◇28日◇札幌ドーム
オリックス打線が14安打13点と息を吹き返し、日本ハムに爆勝した。不振のラロッカが6号3ランを放ち、今季初めて3番で先発の赤田、坂口もアーチ競演。3人が猛打賞を記録する波状攻撃で圧倒した。チームは連敗を3で止め、勝率5割に復帰。カブレラらの負傷離脱により日替わり打線が続く中、岡田彰布監督(52)は「しのいでそういう形しかない」と、いばらの道を覚悟した。
スタンドでひらめく1枚の応援ボード。「道民にもあの快進撃を見せてよ」。北海道にもいるオリックス党も開幕直後のような爆勝だった。ボヤキが定着しかけた岡田監督が久々にベンチでくつろいでいた。
「ずっと打つ方が低調やったけど、意識かな。昨日もそんなヒット出んやった(2本)けど、つないで行こうという気持ちやな。そしたらつながるよ」。
14安打13点はともに今季2番目の多さ。2安打完封負けした初戦のうっぷんを晴らした。まずは4回にラロッカが左翼へ先制3ランをぶち込んだ。右手小指骨折のハンディに負けず、しっかり仕事をした。カブレラや田口を負傷で欠く打線は日ごとに新バージョンが登場。この日は左腕吉川対策で坂口以外は右打者(赤田は両打ち)を並べた。目玉は初めて3番に座った赤田だ。6回にバックスクリーンへ4号ソロを放ったが、岡田監督らしいひらめきがあった。
「3番?
打つもんおらんかったからや。昼飯の時に決めたんや。3番に入れたら相手がどう思うか、いうのあるよ。(2試合無安打と)調子が悪くて7番とか入れると、余計(投手から)見下されるやろ」。
驚きの決断の先もある。代わりに開幕から不動の3番だった後藤をここ2試合先発から外している。4-0の6回無死満塁ではその後藤を代打起用。きっちり2点タイムリーでこたえ、ここから3打数3安打4打点と暴れた。“変化”や“大ナタ”が結果になる岡田の法則がはまった。結局今季最多の猛打賞3人、坂口にも1号3ランが飛び出し、3本塁打。大技とつなぐ打撃で得点を重ね、チームは連敗を3で阻止。再び借金はゼロ。「この9連戦、しのいでな、そういう形しかないよ。カブレラが返ってくるまで自分の仕事して、つないでいくしかない」。大勝から5分後、岡田監督は次に向けて早くも気持ちを切り替えた。【押谷謙爾】
[2010年4月29日11時17分
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