<日本ハム5-13オリックス>◇28日◇札幌ドーム

 結果ではなく、内容に収穫を求める寂しい大敗だった。今季ワースト13失点。日本ハム梨田昌孝監督(56)は繰り出した4投手が全員失点でも、必死に光明を探した。「吉川は中身は良かったとは思う。この前よりは、ウンと良かった」。6回途中7失点降板で、オリックス打線に火をつけた先発吉川を、持ち上げた。

 中盤の分岐点で、沈んだ。吉川は序盤3回を1安打でしのぐ。続く4回1死から突如、課題の制球難を露呈した。赤田に四球を与え、北川へも初球から連続3球ボール。カウント1-3とし、カウントを整えにいき、左前打を浴びた。ラロッカには真ん中低めに入ったチェンジアップを左翼席に運ばれ先制3ラン。梨田監督も「あの3ランは効いたね」という自滅に近い形での1発で劣勢に立った。

 6回にも先頭打者、赤田にバックスクリーンへの特大弾を献上。また四球、単打に失策も絡み、無死満塁として降板を告げられた。2番手榊原、3番手でプロ初登板した土屋、ウルフもホームへの侵入を許した。前夜のルーキー増井が挙げたプロ初勝利の勢いは、一気にかき消された。

 潜在能力が高く期待の大器、4年目の吉川はまたもチャンスを生かせず。「いい流れに乗って投球することができず、チームに迷惑をかけてしまい申し訳ない」と頭を下げた。この日で再び14に膨らんだ借金の大幅返済を目指し、臨んでいる9連戦。大連勝を目指した好スタートを切ったが、五分に戻った。オリックス山本を降板させた打線が、せめてもの救い。梨田監督は「降ろすには降ろしたけれど、負ければ一緒」と淡々。見えかけたトンネルの出口にかかる闇は、また少し濃くなった。【高山通史】

 [2010年4月29日11時30分

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