<オリックス3-11ソフトバンク>◇4日◇京セラドーム大阪

 ソフトバンクのホセ・オーティズ内野手(32)が2冠独走の12号3ランだ。4回にオリックス香月から左中間5階席へ突き刺さる特大アーチ。これで12本塁打、38打点とリーグトップの数字をまた伸ばした。8回2死で左上腕に死球を受け、投手をにらみつけると、両軍ベンチが飛び出して騒然となった。オー様の勢いは誰にも止められない。

 177センチ、80キロの肉体に詰まったパワーのすべてをぶつけた。3点リードの4回1死一、二塁。オーティズが振り抜いたバットから快音がこだました。香月の投じた内角シュートは、はるか遠くへ。高々とアーチを描いて左中間5階席まで達した。すさまじい破壊力の12号3ラン。豪快な放物線を見届けると、両手の人さし指を天に突き上げる「オー様ポーズ」で本塁を踏んだ。

 オーティズ

 来た球を強くたたくことだけを考えた。相手に行きかけた流れを引き戻す1本になったんじゃないかな。今までで一番とまではいかないけど、いい当たりだったよ。

 もう手のつけようがない。最近5試合はすべて打点をマークして5本塁打11打点。リーグトップの12本塁打&38打点はまた2位を引き離した。1軍復帰を果たしたオリックス・カブレラと試合前の練習中に談笑する場面もあったが、ライバルに見せつけるかのような1発だった。

 2冠独走も意に介さない。「(個人成績は)気にしてないよ。1試合ずつ、楽しんでやっているだけさ」。すべてはチームのために。思いの強さは誰にも負けない。4月20日西武戦。1回の守備で打球を後逸した際に左手首を強打した。結果的に以後2試合を欠場するほどの激痛だったが、ミスを打棒で取り返そうと、試合の最後まで強行出場した。肉体だけでなく、強いハートも好調を支える。

 1回にも1死一塁から左前打を放ち、一挙5点のビッグイニングを演出した。8回には左上腕に死球を受けて激高したが、試合後には「(痛みは)大丈夫さ」と笑い飛ばす余裕を見せた。京セラドームはオリックス在籍時代の03年3月に日本球界デビューを飾った原点の場所。あれから7年が経ち、32歳を迎えても、そのパワーと存在感は増す一方だ。【太田尚樹】

 [2010年5月5日11時34分

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