<オリックス3-11ソフトバンク>◇4日◇京セラドーム大阪

 ソフトバンク秋山幸二監督(48)が主軸を相次いで襲った死球に怒りをのぞかせた。一触即発の緊張感が漂ったのは8回だ。2死走者なしからオーティズに対し、小松が左上腕への死球を与えた。助っ人は両手を広げて不快感を表し、マウンドへと詰め寄った。

 両軍ともにベンチから飛び出してグラウンドは騒然となった。秋山監督もまゆをひそめて抗議。ものものしい雰囲気に審判団は、警告試合を宣告した。

 すでに伏線はあった。1回に満塁弾を放った松田に対しては5回と7回に2打席連続の死球。本塁打を放った2人が計3個の死球に見舞われては、黙って見ているわけにいかなかった。試合後は穏やかな表情に戻った指揮官。「(相手は)いろんな攻めをしてくる。ウチも攻めんとな」と話すにとどめた。大石ヘッドコーチも「向こうも厳しいところを攻めているということ」と慎重に言葉を選び、事態の収拾に努めていた。

 [2010年5月5日11時33分

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