交流戦3連覇を目指すソフトバンクに、MVP争奪戦がぼっ発だ。エースの杉内俊哉投手(29)が「MVPを狙う」と宣言すれば、選手会長の川崎宗則内野手(28)は「毎試合MVP」と全試合ヒーロー予告で応戦した。12日の中日戦(ナゴヤドーム)で交流戦開幕を迎えるが、チームはソフトバンク球団400勝や秋山幸二監督(48)の指揮官就任100勝など記念星が目前。ナインの意識の高さをバックに、記念星ラッシュで初の3連覇へ好スタートを切る。
交流戦開幕を翌日に控え、チーム内でまさかのバトルが繰り広げられた。まずは昨年交流戦で3勝を挙げMVPに輝いたエース杉内が、2年連続の戴冠を宣言だ。
杉内
目標は(チームの)3連覇です。MVP?
まだ始まってないですが、狙います。
ただ、この発言に黙っていなかったのが、すぐ近くで聞いていた選手会長の川崎だ。08年交流戦MVPに輝いたリードオフマン。日々試合に出場できる野手の強み?
で応戦した。
川崎
12日の試合もMVP、交流戦すべての試合のMVPを狙います。
連日のヒーロー宣言で、杉内に主役は譲らんと言わんばかりだ。
2人の大好きな季節がやってきた。杉内は07年から5月13連勝中。ミスターメイの称号を持つ左腕に怖いものはない。今季は、16日ヤクルト戦(神宮)で交流戦初先発の予定。「年に1度セ・リーグと対戦するのは楽しみ。自分はセとパの野球は違うと思っている」と、パを代表してのセ界制覇を狙っている。
08年に交流戦24試合で両リーグトップの37安打を記録した川崎も5月は強い。打撃不振に苦しんだ昨年でも、月間打率2割8分。4試合しかなかった10月をのぞけば最高の成績だった。「パ代表として負けたくない。ソフトバンクホークスの色、僕自身の色を出していきたい」。ここまでリーグトップの打率3割5分8厘のバットだけでなく、13盗塁を記録する俊足も生かし、セ界に切り込んでいく。
もっとも、2人に共通するのは、個人タイトルのMVPだけではない。チームの交流戦3連覇。それこそが、最大のターゲットだ。チームに勢いをつける記念星も待っている。12日に勝てばソフトバンク球団通算400勝の節目白星になる。さらに、連勝発進に成功すれば13日には、秋山監督の指揮官就任100勝も到達。記念星ラッシュとなれば、松田の左手首の骨折で沈みがちな雰囲気も一掃されるに違いない。
チームは08年、09年の交流戦を連覇。交流戦勝ち星は、通算87勝と12球団でダントツのトップ。セ6球団との全カードで勝ち越しており、敵は見当たらない。交流戦前に貯金7を稼いだ戦いをすれば、3連覇の結果は自ずと見えてくる。秋山監督は「これといった秘策はない。これまでのシーズンと変らない戦い方、1つ1つ、勝ちにこだわる野球をする」。王者のコメントを残し、敵地名古屋入りした。【松井周治】
[2010年5月12日12時13分
紙面から]ソーシャルブックマーク



