<中日5-1ソフトバンク>◇12日◇ナゴヤドーム

 交流戦V3を目指すソフトバンクの「不敗神話」が崩れた。昨季交流戦での先発では3勝無敗だったデニス・ホールトン投手(30)が5回3失点で降板。打線も6回に川崎宗則内野手(28)の3号ソロで挙げた1得点にとどまった。交流戦初戦は過去4勝1分けと負けなしだったが、6年目で初めて黒星発進となった。

 こんなはずじゃなかった。帰りのバスへと歩く秋山監督は、いつも以上の小声で敗戦を振り返った。「先発投手が頑張らんとな。後ろ(中日のリリーフ陣)がいいだけに、先にいかれないようにしないとな」。ため息交じりの言葉に落胆がにじむ。過去5年は負けなしだった交流戦の初戦で初めての黒星スタート。史上初の3連覇へ向け、いきなりつまずいた。

 自信を持って「開幕投手」に指名したホールトンが沈んだ。昨季の交流戦は5試合に先発して、来日後初の完投勝利を含め3勝無敗、防御率1・85と鉄壁を誇っていた。大役を任されたマウンドでは最速146キロをマークしたほか、6三振すべてを直球で奪うなど球威は光っていた。

 ホールトン

 球自体は良かったけど、何球か良くない球があって、それを逃さず打たれてしまった。

 絶好調の2人が失投を見逃してくれなかった。まずは打率4割超のセの首位打者森野だ。3回2死二塁で高めに浮いた直球をとらえられた。左中間を破る適時二塁打で1点先制を許した。さらにはセ本塁打王の和田だ。4回先頭で再び直球が上ずった。左翼席へ一直線に飛び込むソロアーチ。指揮官も「調子のいい森野とベンちゃん(和田)にそのままいっちゃったな」と悔やんだ。ショックが尾を引いたのか、この回は谷繁にも適時二塁打を浴びて3点リードを許した。

 8回には三瀬と藤岡の中継ぎ2人がダメ押しの2点を失った。今季の典型的な負けパターンとなり、4月10~11日以来1カ月ぶりの連敗となった。だが、沈んでばかりはいられない。秋山監督は「まあ、また明日だな」と頭を切り替えてからバスに乗り込んだ。昨季は交流戦期間中に連敗なしで駆け抜けた。首位西武ともまだ2ゲーム差。今日こそが踏ん張りどころだ。【太田尚樹】

 [2010年5月13日10時58分

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