<巨人11-2横浜>◇26日◇東京ドーム

 巨人阿部慎之助捕手(31)のバットが止まらない。同点とした直後の3回1死二、三塁。横浜清水から、オレンジに染まる右中間席へ勝ち越しの23号3ランを放った。「気持ちで打ちました」と謙遜(けんそん)したが、外角低めフォークに体勢を崩さず、手を伸ばしとらえた。パワーと高い技術に裏打ちされた1発だった。圧巻は第4打席。「もう完ぺき」と自画自賛する右翼3階席への特大アーチ。リーグ単独トップとなる24号ソロで横浜にとどめを刺した。

 「自分でも怖いくらい」という好調ぶり。一番の要因は、たくさんの人に支えられている体調の良さだ。「遅く帰ってもご飯を作ってくれる嫁さんや、トレーナーなど裏方さんたちに助けられている」と感謝も忘れなかった。この日の2発で6月の本塁打は12本。プロ野球記録の月間16本にも届く勢いだが「雑にならないように1打席1打席を大事にいきたい」と気負いはない。

 原監督も「技術には大きく分けて剛と柔があると思うが、両方を兼ね備えている」と称賛した主将の活躍で、貯金は今季最多の16。2位阪神とのゲーム差も4に広がった。頼れる男がチームを頂点へ引っ張っていく。【佐竹実】

 [2010年6月27日9時0分

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