5日、「マツダオールスターゲーム2010」(23日=福岡ヤフードーム、24日=ハードオフ新潟)の監督推薦選手が発表された。

 監督推薦で初出場の楽天川岸強投手(30)がリストラの星となる。06年に中日を戦力外となり、テストを経て翌年に楽天入団。「戦力外から頑張ってきた。誇りに思うし、うれしい」としみじみ言った。戦力外通告を経験した後に球宴出場した日本人投手は、00年代では入来智(ヤクルト)遠山(阪神)吉井(オリックス)吉田豊彦(近鉄)らがいる。野手に比べ1軍枠が少ないため、どん底から晴れ舞台に立つことは困難を極める。それだけに意義ある選出だった。

 ここまで12セーブ。成績を見れば上がいるが、全パ梨田監督は「前から(選出を)考えていた」と明かし、「戦力外に過去なり、はい上がってきた選手がオールスターに出れば、みんなも勇気が出ると思い選んだ」と続けた。「緊張してもストライクをしっかり投げたい」と川岸。思いをぎっしりと詰めてサイドハンドを振るう。【宮下敬至】

 [2010年7月6日8時35分

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