<日本ハム6-7西武>◇1日◇帯広

 負ければダメージの大きかった乱戦を、ベテランが救った。6点差を追いつかれるまさかの展開。雨で15分の中断もあった悪状況でも、西武佐藤友亮外野手(32)は集中を切らさない。同点の9回2死一、二塁。「嫌な展開だったし、もうチャンスはこない」と自分を追い込んだ打席。日本ハム菊地から左越え決勝二塁打を放ち、お祭り騒ぎのベンチに向けて力強くこぶしを握った。

 球宴明け5戦目の初先発で大仕事だ。1試合4安打は、日本一になった04年以来。当時から出番は減っても「たまにしかないスタメンで、いつも結果を出したいと思ってやっています」と涼しい顔で言った。状況に応じて役割をしっかりこなす。森打撃コーチは「いつ出番がきてもいいように準備している。その姿から若手は感じてほしいね」と頼もしそうにうなずいた。

 5月の練習中、ぎっくり腰になり、救急車で運ばれた。復帰に1カ月はかかるリハビリ計画だったが、2週間もたたないうちに1軍に再昇格。歩き出したばかりの状態で、戦力にならないと1度は断ったが「故障者が多いし、ベンチにいるだけでもいい」と首脳陣から懇願された。打てなくても守れなくても必要とされた男が、今は復調した体でベンチの信頼に応えた。【柴田猛夫】

 [2010年8月2日12時9分

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