<阪神8-7中日>◇1日◇甲子園

 真夏の珍事-。中日が6本塁打を放ちながらも、首位阪神に痛い逆転負けを喫した。森野将彦内野手(32)が自身初となる1試合3発、和田も歴代54人目となるプロ通算250号。さらに堂上直、ブランコも続いたが、あと1点届かず敗れた。6本塁打しての敗戦は81年以来、29年ぶり2度目。首位とのゲーム差は5に広がった。

 打てども打てども勝ちが遠かった。甲子園の夜空に上がった花火は今季最多の6発。だが、あと1歩届かなかった。負け試合では、81年8月5日の巨人戦(ナゴヤ球場)以来となる1試合最多タイの6本塁打は空砲に…。今季最多の5時間25分の死闘を演じた7月31日の引き分けに続き、この日も勝ちを逃した。

 意地はみせた。打線に号令を掛けたのは、後半戦絶好調の森野だった。下柳から1回、6回にソロを浴びせ、8回には久保田からバックスクリーンへ特大弾。今季ここまで13本だった男がプロ14年目で自身初の3発荒稼ぎだ。

 「盆と正月が一緒に来た。勝てればよかったんですけどね」。6回には2日前に続き、頭部付近へのボールを投げられ、打席で倒れたが、死球への恐怖を捨てて1発で仕返した。「まあ、インコースはしょうがないけど、頭はねえ…。(でも)踏み込みましたよ」。気持ちで負けなかった。

 球宴で5打数連続安打を放ち、復調へのきっかけをつかむと、後半戦はここまで6試合の打率は4割8分。25打数12安打、5本塁打、9打点と勢いは止まらない。

 8回にはブランコが森野に続き、2者連続アーチで虎に迫った。だが、24連勝の記録を打ち立てたMBW全員打点を完成させても、この日も7月28日の巨人戦に続く敗戦となった。

 落合監督

 うちは投手が抑えれば勝つし、打たれればこういう風になる。投手が前面に出てやらないと勝負にならない。負ける時はあんなもんだ。6本打ったって10本打ったって負ける時は負けるよ。1本も打てなくても勝つ時もある。野球ってそんなもんだ。

 首位阪神とのゲーム差は5に広がったが、森野は「まだまだこれからです」と、逆転Vを誓った。仕返しの舞台は今週末のナゴヤドーム。次こそ地元で大きな花火を連発し、逃した白星を取り返してみせる。【福岡吉央】

 [2010年8月2日11時18分

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