グライシンガーの復活で首位奪回だ!
首位阪神を0・5ゲーム差で追う2位巨人が、3日から東京ドームで直接対決3連戦を迎える。広島に3連勝して勢いに乗る巨人は、初戦に「虎キラー」セス・グライシンガー投手(35)が先発予定。3月に右ひじ手術を受け、今季初登板となる右腕に、重要な一戦を任せる。
10カ月ぶりとなる復活マウンドが首位攻防戦の初戦でも、グライシンガーはクールだった。「楽しみと不安が半々だね。投げた後のひじの状態に心配はあるけど、試合では考えないようにするよ。ピッチングに影響が出ないように」。勝てばチームは首位返り咲き。しかも満員の東京ドーム。最高の舞台を前に、静かに闘志を燃やした。
当初は後半戦2カード目の広島戦(7月30日~8月1日)での復帰が予定されていた。しかし、ゴンザレスの2軍落ちにより原監督はローテーションを再編。ヤクルト時代も含め、対阪神11勝3敗、防御率2・27と抜群の相性を誇る「虎キラー」を大一番にぶつけることに決めた。
3月に米国で内視鏡手術を受け、5月29日に再来日。ファームでの調整中は常に順調な経過をアピールしていた男も、実は苦しんでいた。「一番つらかったのは、再来日の前後1、2週間だったね。ひじの状態が回復に向かっている兆候がなかったんだ」と胸の内を明かした。不安を打ち消すようにリハビリに励み、7月中旬にファームで実戦復帰。球宴期間中に1軍練習に合流すると、高橋らを相手にしたシート打撃で安定した投球を披露。先発ローテ復帰にゴーサインが出た。
相手は12球団トップのチーム打率を誇る強力打線。「虎キラー」の異名にあぐらをかくつもりはない。「(阪神戦の好成績は)過去の話。参考にならないよ。相手がどこでも同じ気持ちで臨むだけ。1人1人集中して抑えたい」と平常心を強調した。
オビスポ、福田が先発投手として白星を挙げたものの、開幕からローテーションを守ってきた藤井らが2軍落ち。勝負の8、9月を戦い抜くために絶対的な「柱」が欠けている状況に変わりはない。最多勝2度、07年の初来日から3年連続2ケタ勝利を誇る右腕がその期待を背負う。「85球から90球は問題なく投げられると思う。阪神は投げがいのあるチームだね」。救世主の復活劇で、巨人が首位を奪い返す。【佐竹実】
[2010年8月3日11時54分
紙面から]ソーシャルブックマーク



