<オリックス6-5西武>◇3日◇京セラドーム大阪
オリックスT-岡田外野手(22)がまた1試合2発で本塁打争い単独トップの座を奪い返した。西武戦で2回に同点の25号ソロ、3回には26号2ラン。デーゲームで24号を放ったソフトバンク・オーティズを一瞬で突き放した。1試合2発は2試合ぶり4度目ですべて7月以降という量産ぶり。30本塁打の年間目標もクリア確実だ。金子千尋投手(27)は7回2失点で10勝目。球団では97年まで11年連続2ケタの星野伸之以来の3年連続2ケタに到達した。
打ち出したら止まらない。T-岡田にしか描けない2つの弾道だった。0-1の2回。先頭打者で許の138キロをとらえた。「完ぺきです」。大きな弧を描いて左中間最深部へ。内角低めに食い込む球を、腕をたたんですくい上げた。「うまく打ち返すことができた」と自画自賛の同点25号ソロだった。
さらには3回。1死三塁で今度は内角寄り高めの直球だった。「振り遅れた」と一瞬、凡飛かと思わせるような表情をしたが打球は左翼フェンスを軽々またぐ“驚弾”に。「高めをうまく押し込めた」とこれまた納得の一撃だった。
この日24本目を放ったソフトバンク・オーティズのことは「知っていた」。ただし「考えないようにしている。本塁打は考えていないときに出る」と無欲で白球に集中している。猛暑の訪れとともに量産態勢に入った。7月1日にプロで初めて1試合2発を記録したが、約1カ月で4度目のマルチ本塁打。7月20日、同31日(ともに楽天戦)、そして今回と、本塁打を記録した日はすべて2本ずつというハイペースだ。
初出場した球宴で全パの4番を任されながら「6タコ」に終わった。本塁打競争でも本来の打球を飛ばせず、楽しそうなスター軍団の中で1人、唇をふるわせた。「後半戦にとっておきます」。悔しさはペナントレースの舞台にぶつけた。
本塁打数に比例して打点も3打点を加えて「70」まで伸ばした。いつのまにか2冠を狙える位置にきた。岡田監督は「打つと思ってるから使うんや。打点も本塁打を打つ打者は自然と増えるやろ。」と期待感たっぷり。同球団では73年の阪急長池徳士以来の日本人本塁打王へ突っ走っている。「30本」という枠組は今のT-岡田には小さすぎる。
[2010年8月4日11時30分
紙面から]ソーシャルブックマーク



