<阪神5-0ヤクルト>◇12日◇甲子園

 44年ぶりの屈辱だ。ヤクルト打線は阪神秋山から散発4安打で得点を奪えなかった。高卒新人に完封されたのは66年に巨人堀内に完封されて以来。秋山には、8月28日に5回1点でプロ初白星を献上しており、小川淳司監督代行(53)は「みんな打たされた感じ。狙い球を絞りきれなかったと言えばそれまでだけど、とらえきれなかった」と脱帽した。

 守りではミスを連発した。7回に城島の打球を左翼畠山が目測を誤って二塁打にした。続く藤川俊の一邪飛を捕球したホワイトセルがアウトカウントを勘違いし、ベンチに戻ろうとした間に二塁走者の城島が三塁へ。さらに平野の中前適時打の際には中堅青木がファンブルし、余計な失点を重ねた。小川代行は「しっかりやっていかないと。小さいことの積み重ねですから」。3位巨人には5・5ゲーム差となり、14日巨人戦(神宮)で敗れると自力CS進出の可能性が消える。【由本裕貴】

 [2010年9月13日9時0分

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