横浜球団の買収交渉を進めている住宅設備大手の住生活グループ(本社東京)が4日、新潟への移転構想を否定した。潮田洋一郎会長の意向を受けた木寺康広報室長が都内で「協議をしているのは事実です」と認めた上で「まだ交渉に入ったばかり。こちらから新潟移転という話を出したこともない。話を受けてもいない」と語った。同グループは交渉が表面化した後もコメントを控えており、初めて公式に認めた。

 また、球団を保有するメリットについて「一体感を高めて、グループの認知度を高める可能性、選択肢の1つと考えている」と説明した。1月にグループの統一ブランド「LIXIL(リクシル)」を立ち上げており、買収が成功した場合「横浜・リクシル・ベイスターズ」などと名乗る可能性が高い。

 今後については、11月1日の中間決算報告を目安とし「それまでに進ちょく状況をお話しできるようにしないと。1カ月以内にお話しできると思う」と話した。

 [2010年10月5日7時43分

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