阪神金本知憲外野手(42)が、16日に始まるCSファーストステージに向けて“本格始動”した。全体練習が再開した10日からの2日間はノースロー、打撃練習なしと主に痛みを抱える右肩のトレーニングに時間を割いたが、この日から他のナインとともに通常メニューを消化。フリー打撃では最後の1球を軽々と右翼席まで運ぶなど、力強い打球に笑顔も見られた。

 フリー打撃後は外野へ足を運び、80メートルダッシュを繰り返し行った。まだ右肩の状態は万全ではないが、両腕をしっかりと振ったストライドで、体のキレを呼び起こした。隣では弟分の新井もダッシュを繰り返していたが、9歳という年齢差を感じさせない走りだった。

 金本はこの日、打撃練習を再開したばかりということもあり、シート打撃に参加することはなかったが、14日に予定される紅白戦には出場予定。和田打撃コーチが「今日までは予定通り。休み明けは(紅白戦で打席に)立つと思います」と明言した。紅白戦には藤川、久保田ら中継ぎ陣が登板する予定。主力投手を相手に“目慣らし”することで、CSへ向けた準備を進める。【石田泰隆】

 [2010年10月13日10時53分

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