楽天が、中日を戦力外となった沢井道久内野手(31)の獲得に向けた調査を行っていることが4日、分かった。沢井は俊足堅守のスイッチヒッターで本職は二塁、遊撃手。04年ドラフト11巡目で入団し、1軍では通算81試合に出場している。層の厚い中日でレギュラー定着はならなかったが、実力を高く評価する声は球界内に多い。今季はウエスタン・リーグで76試合に出場し、打率2割8分6厘の成績を残した。

 プレースタイルが星野楽天の掲げる攻撃の形にマッチする。田淵ヘッド兼打撃コーチは「大砲、長打を(最優先に)考えていたが、球場が思っていたよりも広いし、風もある。単打や四球で後ろにつなげる意識が大切だ」と指針を説明。足と小技のある実力者に着目した。センターライン強化は補強の重点ポイントでもある。

 長打力の向上も懸案課題で、国内移籍が可能となるFA権を取得した強打者の調査を継続。横浜村田、オリックス後藤らの動向を注視している。

 [2010年11月5日7時50分

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