チャリティーイベントに参加した阪神藤川球児投手(30)は「勝利の方程式」復活にかける思いを語った。リリーフの駒不足もあって今季は、12度のイニングまたぎを余儀なくされた。その影響はリリーフ転向後ワーストの7被本塁打、防御率2・01と数字に表れた。セットアッパーを務めた西村憲投手(23)が終盤打ち込まれた例も挙げ、球団のリリーフ整備に期待した。

 「(西村は)幅広く投げたからね。将棋と一緒で、決まったコマが、決まった働きをすれば、勝った試合も拾えるし、負け試合も減らせると思う。今年は8回でやられたからね」

 チームのイニング別失点では8回の81失点がワースト2位タイ。弱点克服へ、個々の役割がきっちり決まるほどリリーフが充実すれば、必然的にイニングまたぎも減らせられる。同時に個々の能力も最大限に発揮しやすくなる。

 「球団も足りなかったら作るだろうし、戦力補強もすると言ってるしね」。全体的な底上げと、それを補うような新戦力を待ち望んだ。

 JFKの一角として投手陣の屋台骨を支えてきた自負がある。当然、自身の成長の必然性も感じている。「(今季は)今まで通りのパフォーマンスだったから、納得している」。後悔を残さず、来季も全力で絶対的守護神として君臨する覚悟だ。

 [2010年11月24日11時57分

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