当たり前やんか!

 オリックス岡田彰布監督(53)が9日、T-岡田外野手(22)の来季4番起用を明言した。保留選手名簿から外したカブレラの後継候補には、新加入する日本球界144発の李承■もいるが迷いはなかった。「カブレラがおらん時、Tに4番打たしてたやんか。ノー文句で4番よ」。今季33発の本塁打キングに信頼を寄せ、オカダ節で早くも指名した。

 単なる期待感からではない。「あれが4番打った時は勝率いいしな。4番の方がよう打っとった」。岡田監督の決断をデータが実証する。T-岡田の打率は今季主に先発した5番で2割9分。4番になると3割4分5厘に跳ね上がる。チームの勝率も4割7分3厘(36勝40敗4分け)から6割6分8厘(10勝5敗)と連動した。主砲が打てばチームが勢いづく。勝敗を左右する存在と認めた上で、重責を与えた。

 T-岡田はこの日生まれ育った吹田市で阪口善雄市長(62)と対談。4番指名について「チームの顔ですし、今年以上に責任感じてやらないと。小学生から高校までずっと4番を打たしてもらっていた。まさかこんな早くチャンスが回ってくるとは」と気持ちを引き締めた。来季開幕まで3カ月半。指揮官の発言は新4番の自覚を早くも高めた。※■は火へんに華

 [2010年12月10日11時27分

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