阪神平野恵一内野手(31)が9日、甲子園に「平野シート」を設置するプランがあることを明かした。今オフ、年俸倍増の1億6000万円(推定)で更改しており、アップ分をファンに還元する。

 平野

 感謝の気持ちを何らかの形でお返ししたい。球団の人と相談してからになるが、招待席を設けるとか。僕を応援してくれる人に感謝の気持ちを込めて企画したいですね。

 阪神移籍3年目の今季は、リーグ2位の3割5分という高打率を残し、自身初となるベストナインを獲得した。さらにゴールデングラブ賞、球団新記録となるシーズン59犠打が評価され、大幅昇給につなげた。何らかの形で、ファンに還元したい。その思いが、無料招待シートの設置という具体案として思い浮かんだ。

 阪神では桧山、城島らが無料招待シートを設けており、これらを参考にする見込み。オリックス在籍時にも個人的にシーズンシートを購入し野球少年を招待していた実績もある。「背番号に合わせますか?」と毎試合、自分の背番号と同じ5席を用意するプランまで披露。バックネット裏の年間シートは1席60万円で、単純計算では5席で300万になる。

 この日、滋賀・おごと温泉で行ったトークショーでは、ともに参加した新井とともにファンと交流。「近い距離でファンの声が聞け、本当に楽しかった。プロ野球はファンあっての世界。こういう方々に支えてもらっているんだと、あらためて感謝しました」。その思いを、今度は「平野シート」という形として還元していく。

 [2010年12月10日11時43分

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