ハンカチフィーバーの次は学ランフィーバーだ。日本ハムが1位指名した早大・斎藤佑樹投手(22=早実)のトレードマークの学生服が歓楽街ススキノのある札幌で大人気で、市内の貸衣装店、コスプレ衣装のあるカラオケ店などで引っ張りだこになっている。

 ススキノに徒歩圏内、同市大通にある貸衣装大手の「札幌衣裳」では毎年、忘年会の時期に流行の衣装の注文が次々入る。学生服は人気薄だが、今年は12月に入りすでに15着程度がレンタル済み。長ランなど主に不良が着用する変形タイプではなく、斎藤の着ていた標準丈が主流だという。

 同店の三津谷勝則代表(47)は「斎藤選手の影響でしょう。それ以外、考えにくい」と説明した。残り5着ほどの在庫がなくなれば、追加で仕入れることも検討。現時点の人気ではAKB48、マツコ・デラックス、戦場カメラマン渡部陽一氏と並ぶ4強の一角を占めている。コスプレが楽しめる、あるカラオケ店も「今は学生服の貸し出しが一番」と言う。

 三津谷代表は「あのフレーズが良かったと思う」と分析する。東京6大学秋季リーグの優勝インタビューで言った「持ってる」の名言が比較的、モノマネしやすいことも背景とみられる。9日の札幌ドームでの入団会見でさらに注目が集まっており、今後は日本中で学ラン姿の「持ってる佑ちゃん」が出現しそうだ。【高山通史】

 [2010年12月11日8時31分

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