熱中症になっちゃいました…。ソフトバンク松中信彦外野手(36)が17日、1次自主トレを行ったグアムから福岡空港着の航空機で帰国した。12日に出発してから連日、徹底的に走り込んだという。張り切りすぎて熱中症になったエピソードを明かし、日焼けした顔をほころばせた。

 「100メートルダッシュを50本走る予定だったけど、38本目で急に寒気がして。まあ、昨年の今とは走れていることで全然、違う。スパッツをはいた感じでは、太ももやおしりの回りの張りも違う」。

 昨年10月に右膝を手術した。十分な準備ができないまま開幕を迎えた。04年3冠王に輝いたスラッガーが、わずか79試合出場、2割3分5厘、11本塁打の成績にとどまった。だからこそ、完全復活への思いは人一倍強い。グアムでぎりぎりまで体をいじめたのも、同じ外野手・内川のFA加入に刺激を受けたからだ。

 「ランニングのメニューは1月(の自主トレ)にもとり入れたい。けがをする前と一緒というわけにはいかない。元に戻るのというのではないけど、昨年とは違う。楽しみの方が大きい。みんなが休んでいる時に体を動かしていきたい」。

 帰国した今日18日からは精力的に筋力トレを実施する。22日からティー打撃も開始し、10月に手術した左手首の回復具合を確認。年明けには再びグアムへ渡り、走り込む。定位置獲得に向け、熱中症も辞さずのハードトレーニングで備える。

 [2010年12月18日11時2分

 紙面から]ソーシャルブックマーク