カブ+イチローで本塁打王!?

 ソフトバンク川崎宗則内野手(29)が初の2ケタ本塁打を目指す。故郷の鹿児島・姶良市で自主トレをスタート。右肘手術の経過も順調で、初日から5本の柵越えを放った。11年間で年間最多アーチは4本。来年にも挑戦することが濃厚なメジャーを見据え、新加入したカブレラと尊敬してやまないイチローにならって打撃をパワーアップさせる。

 桜島が噴煙を上げる中、川崎が早くもアーチを量産した。気温7度と冷え込んだ故郷・姶良市民球場での自主トレ。11月に右肘を手術したばかりだが初日からフリー打撃で103スイングした。ラストは桜島に届けとばかりに中堅120メートルのバックスクリーン右へ特大の1発。一昨年の自主トレ公開では0本だった柵越えを5本マークしたのは、今季への決意の表れだ。

 「目標は本塁打王です。カブレラも入ってくるし、カブレラに本塁打の数で負けたくない。目指すは56本です」

 口調は軽いが、冗談ではない。昨年は春季キャンプ前に師匠イチローのフォームを参考にアッパー気味にスイングを改造。「打球が飛ぶようになった」と、6月までにシーズン自己最多タイの4本塁打。だが右肘を痛めた影響もあり、結局この4本止まり。30歳を迎える今季は、安打だけでなく本塁打増を課題とする。

 「ボールを遠くに飛ばしたい、というのはいつも考えている。飛ばない方だけど、遠くに飛ばしたい。それを一番に考えている」

 宣戦布告?

 したカブレラにも助言を求める。

 「練習とか見ていても、考えてやっている。頭のいい選手だと思う」

 試合前などにバットを垂直に振り下ろす「大根切り」や、右手1本でのティー打撃などを行う大砲に、本塁打の極意を伝授してもらうつもりだ。

 メジャー挑戦への布石ともみられる。今季中に海外FA権を取得見込み。明言こそ避けているが、オフから股関節周りなどを中心に筋力アップを図っている。イチローはオリックス時代に7年連続2ケタ本塁打をマークし渡米。これまでメジャー挑戦した日本人野手11人で渡米前に2ケタ本塁打をマークしていない選手はいない。ニュームネリンが「桜島弾」を量産しパワーを開花させる。【倉成孝史】

 [2011年1月8日10時55分

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