ハンカチフィーバーにちょっと待ったコールだ。楽天に「ハニカミ王子」がいた。ドラフト2位美馬学投手(24=東京ガス)の顔立ちはゴルフの石川遼にうり二つ。指名あいさつのころから「似てる」と評判だが、本人も「しょっちゅう言われるんです。マネしてるわけじゃないんですけど」とアッサリ認めた。「どんな形でもファンの方に名前を覚えてもらうことが大切です」と、プロ意識あふれるコメントでハニカミ襲名を歓迎した。

 遼クンだけじゃない。楽天には勇太もいた。同5位勧野甲輝内野手(18=PL学園)の堂々とした体つきと雰囲気、おとこ気あふれる短髪は池田勇太にそっくりだ。こちらも「よく言われますね」ときた。球団関係者は「ニーズがあればグッズなどの製作も検討します」。男子ゴルフ界2トップになぞらえ期待した。

 実力も折り紙付きだ。即戦力右腕の美馬は169センチと小柄だが、下半身の大きさ、仕上がりの早さとも群を抜く。「次クールからブルペンで立ち投げができるくらい」と順調さを強調した。勧野はPL学園で1年生から4番を張り「清原2世」の異名も持つ。「ナチュラル」という上半身のたくましさは高卒ルーキーの域を超えている。「下半身をしっかり鍛えたい」と落ち着き払って課題を挙げた。個性派がそろった星野楽天1期生。遼&勇太の本家に負けず、ブレークのにおいがプンプンする。【宮下敬至】

 [2011年1月14日9時34分

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