日本一ロッテが試練のキャンプを迎える。26日、日本シリーズMVP今江敏晃内野手(27)のキャンプ2軍スタートが発表された。前日25日の自主トレで左ふくらはぎの肉離れを発症。都内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を行い、全治2週間と診断された。今江も「自分の中では(石垣に)行けると思ったぐらい。今日もバイクなど足に負担のかからない練習をした」と話すように症状は重くはないが、首脳陣としては無理をさせない方針。アイシングなどで治療し、28日に再検査する。

 シリーズで活躍した主力たちが、ケガに苦しんでいる。内が古傷の右足首痛、小野も右中指の疲労骨折が完治せず、キャンプ2軍スタートが決まっている。西村監督は「中途半端な状態で戻るよりも、今だからしっかり治せる。シーズンには影響はしない」と悲観はしていないが、ストッパー候補やキャプテン候補の離脱は痛い。30日に石垣島で行われる日本一記念パレードは、シリーズMVP不在という予想外の事態。今江は「出たかった。来年のキャンプで同じことができるように頑張りたい」と悔しさをにじませた。順調に回復すれば、3人は紅白戦の始まる2月15日からの第4クールには合流する見込みだが、激戦の反動を感じさせる厳しい船出となりそうだ。【鈴木良一】

 [2011年1月27日8時57分

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