ヤクルト小川淳司監督(53)が「李忠成」出現に期待を掛けた。30日、1軍選手、スタッフがキャンプ地沖縄入りした。サッカーアジア杯決勝でVゴールを決めたFW李は、延長戦から途中出場した控え組。小川監督は「あやかりたいね。控えの選手が活躍する時のヤクルトは強い」とチームに重ねた。

 監督代行として借金19のどん底から貯金4とした昨季は飯原、畠山、川端らを次々と積極起用して、上昇気流に乗った。控え選手との対話も重んじる同監督の采配は、ザックジャパンと重なる。その飯原をキャンプキャプテンに指名。昨季自己最多の15本塁打を放った27歳に「もうひとつ成長しきれていない。チームを引っ張る存在になってほしい」と期待を寄せた。

 今キャンプは1軍の休日に2軍を呼び寄せるサバイバルキャンプ。若手投手陣には石川、館山、村中、由規に続く先発5、6番手を競わせる。「李」探しが1つのテーマになる。

 [2011年1月31日7時45分

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