ソフトバンクナインが、噴火余波でハードトレーニングを強いられた。午前10時47分に、霧島連山新燃岳の爆発的噴火が起こった。キャンプ地の宮崎市・生目の杜運動公園でもその直後に降灰があり、選手らも驚きの表情を見せた。

 メーン球場では、そのままノックなどが続けられたが、ランニングや強化メニューを行うサブグラウンドでは選手、コーチが全員マスクを着用して練習を行った。選手らにマスクを配った山川1軍コンディショニングコーチは、3日以降もマスク着用での練習を行うことを説明した。

 「(ストレッチ用の)マットの上にも灰が積もったので。動くと舞いますしね。一般的にはぜんそくを持っている方などが吸い込むとよくない。予防の意味で着けさせました。明日(3日)からもサブグラウンドでは着けさせます」。

 練習中に灰を吸い込まないための素早い対応だったが、多くの選手がマスク着用でのランニングに悲鳴をあげた。普段から人一倍のランニング量を誇る和田でさえ「(マスクを)着けて走るときつかったですね」。酸素を取り込みにくいため、普段以上に体力を使うもよう。「着けてないと口の中がイガイガするし、この辺(胸の辺り)が苦しいので」と話した。川崎も「きつかったですね」と話すなど、ほとんどの選手が表情をゆがめていた。

 山川コーチは「心肺機能が高まる?

 それはわからないですけどね」と話した。思わぬ体力アップ効果が生まれるかもしれない。

 [2011年2月3日10時52分

 紙面から]ソーシャルブックマーク