赤丸急上昇中のヤクルトの「マエケン」平井諒投手(19)が、2回無失点で先発第5の男に猛アピールした。12日、浦添市民球場で紅白戦に先発し、最速144キロで2回1安打無失点に抑えた。「まだバラツキはあるけど、細かいことを考えずに思い切って投げようと思った」。田中、飯原、川島慶らレギュラークラスを無安打に打ち取った。

 帝京五(愛媛)からドラフト4位で入団した2年目右腕。由規が「剛」なら、平井は「柔」だ。柔らかい体をしならせ、自己最速は153キロを誇る。広島前田健の映像を見てフォームを研究。昨秋のフェニックスリーグでは日本シリーズに出場する主力がそろった中日を6回3安打無失点に抑えた。中日前田スコアラーは「マエケンとか(巨人)越智みたい。先発でも、1イニングでも、抑える雰囲気がある」と警戒した。

 期待が高いからこそ、即1軍昇格は避けて大きく育てる。小川監督は「ファームの強化指定選手。優先的に投げさせる」と2軍ローテーションの軸に据える。昨秋からフォーク習得に励み、投球の幅を広げている。スタイル抜群のイケメン右腕が、石川、館山、村中、由規に続く位置を狙う。

 [2011年2月13日12時39分

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