打ってもスゴい!?

 中日マキシモ・ネルソン投手(28)が16日、投手陣のフリー打撃で柵越えを放った。メーン球場に新外国人グスマンばりの放物線を描いたのは、そのG砲よりさらに8センチもデカい、身長204センチの大男ネルソンだった。ケージは小さくバットが短く見える迫力。気持ちよさそうにかっ飛ばした。

 「ボクはもともとピッチャーだけど、打つことも好きなんだ。とにかくバッティングもピッチングも一生懸命やるだけさ」。

 芸は身を助ける、ではないがセ・リーグでは打撃で自らを助けることができる。野球を始めたのは16歳と遅いだけに、他の投手と違って伸びシロもあるはずだ。昨年9月、来日初どころか人生初完封した広島戦ではプロ初安打となる適時打を放った。シーズン終了までにさらに安打を2本積み重ねた。来日4年目の今季は、初本塁打が飛び出すかもしれない。

 チェン、吉見が順調さを欠く中、開幕投手の候補としてがぜん注目を集める。ローテーションの軸として役目を果たせば打席も多く回るだけに、初本塁打の確率も上がるはず。今季はマウンドだけではなく、打席のネルソンにも要注目だ。【八反誠】

 [2011年2月17日10時3分

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