アラフォーパワーがさく裂した。今季中日に加入した佐伯貴弘内野手(40=横浜)が17日、韓国・LG戦(北谷)で2打数2安打と活躍した。6番・指名打者でスタメン初出場すると、1打席目に外寄りの変化球を追っつけて中堅左へ。2打席目は直球をパワーで引っ張り右前に運んだ。2打席で、技と力を示した。

 「(2安打とも)体が自然に反応した。自分が思い描いている方向に打球がいき始めた」。

 手応えを口にする40歳が、一塁レギュラー争いに参戦する勢いだ。ブランコ、グスマン、カラスコの外国人3人が有力候補だが、佐伯にもチャンスはある。見守った広島畝スコアラーは「外国人が3人とも右(打者)。可能性がないことはない」と警戒感を強めた。

 練習の虫だ。1軍合流翌日の16日、全体練習後も室内練習場に残り、3時間にわたるマシン打撃を行った。野手では谷繁と並んでチーム最年長。だが、ハングリーな姿は10代、20代の選手にも負けていない。

 「やるからにはレギュラーを目指してやりたい。そうじゃないと、若い選手に失礼。いい練習ができているし、たくさんの人にサポートしてもらっている。毎日が感謝です」。

 横浜から戦力外通告を受け中日に拾われた身。もうひと花咲かせようとレギュラー取りを目標に挙げる。背番号7が一塁スタメン争いに殴り込みだ。【桝井聡】

 [2011年2月18日11時41分

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