見えた、3・9実戦復帰!

 左膝半月板手術から復活を目指す阪神城島健司捕手(34)が3月1日、1軍に合流する。27日、鳴尾浜で初めてスパイクを履いてダッシュを行い、リハビリを打ち上げた。3月9日から甲子園で行われるオープン戦4試合で、代打、DHなど打撃限定で復帰する可能性が高まった。

 城島は鳴尾浜での練習後、大型バッグ3つに段ボール、バットケースを運び出し、自ら運転するマイカーに押し込んだ。リハビリ生活との決別だった。3月1日から1軍練習は鳴尾浜でなく、甲子園で行われる。真弓監督は「1日の練習は一緒にする」と、城島の合流を明言した。

 昨年11月の手術以来、順調な回復を見せ、当初の「全治6カ月」の見立てより早いペースで復帰への道を進んでいる。体が万全に仕上がった今、残るは試合復帰の時期。3月中旬とみられていたXデーも、予定より早まりそうだ。

 指揮官はオープン戦出場の日程について「そこ(合流日)でまた話し合う」と明言を避けたが、甲子園初戦となる9日の楽天戦になる可能性が高くなった。代打かDHの打撃限定での出場になる。

 城島はこの日、初めてスパイクを履いてダッシュを行った。ウオーミングアップ後に向かった先は右翼フェンス後方にある土の走路。20~40メートルの距離を11本、全力で駆け抜けた。大きな意味を持つ練習だった。

 「(医師からすでに)スライディングの許可が出て、スパイクでダッシュをしたら、打つ方は早めに出て行ける。その準備です。いけると言っておいて準備ができてなければ、いけないわけだから。打席に立つ以上、スパイクを履いて走るのは当たり前だから」

 1軍合流を前に、いつでも打席に立てる状態まで持ってきた。起用について、城島はすべてチーム方針に委ねることを決めている。

 「監督が決めること。上では自分で好き勝手にできない。代打と言われれば代打で行く。合流すれば話すこと(機会)はたくさんある。その中でチームが求める動きになってくる」。

 もちろんオープン戦中にマスクもかぶる。しかも、複数試合でフルイニング出場することも想定している。「ぶっつけ本番は避けたい。1試合より2試合、3試合、4試合の方がいい」

 いよいよ具体化してきた復帰プラン。リハビリを卒業し、合流を控えた城島は「3月1日に緊張していたら開幕の日にマスクかぶれないですよ」と笑い飛ばして、鳴尾浜をあとにした。

 [2011年2月28日10時42分

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