<オープン戦:広島2-1ロッテ>◇6日◇尾道
昨季、沢村賞に輝いた広島前田健太投手(22)が「開幕モード」に突入した。ロッテ戦(尾道)に先発し、3回無失点。全球種を試すなど本番を見据えた投球で、今後は週末に調整登板した上で、3・25の中日との開幕戦(ナゴヤドーム)に向かう。写真週刊誌で熱愛報道も出たが、完全に振り払った。
22歳の若武者が格の違いを見せつけた。小雨の降りしきる尾道。寒い悪環境でも前田健の右腕は熱を帯びる。1回は変化球の微妙な制球が狂って26球を要したが、すぐに修正。2回、福浦、サブローの主力を難なく封じたあとだ。大松を追い込むと、最後は直球を外角低めへ。ズバッと投げ込み、見逃し三振に片づけた。3回も無難に抑えて、いよいよエンジンも全開だ。
前田健
今日からスライダーも投げました。まだまだですけど、前よりは良かった。オープン戦を投げる機会も減ってくる。調整の仕方も、シーズンのような調整をしないといけない。
前回登板だった2日中日戦(マツダ)は2回3失点だった。制球が定まらず、押し出し四球を与えるなど「らしくない」場面もあったが、修正していた。
前田健
この前みたいな投球をするとどうしようもない。見ているほうもガッカリする。四球は何とか出さないよう心掛けました。
中3日の登板も、すべて開幕まで逆算したスケジュールだ。今後はオープン戦も週末に登板予定。今後は5イニング以上の投球でスタミナ面を確認する。中5、6日のルーティンを体に染みこませるのもテーマ。調整登板で、金曜日の開幕戦に向かう見込みだ。
前田健
あとは長いイニングを投げていかないと。ピンチの場面で粘り切ったりとかは短いイニングではできない。
日南キャンプ中の2月下旬には写真週刊誌に熱愛を報じられ、門限を破ったペナルティーも科せられた。グラウンド外での騒動もすべて水に流し、いよいよ開幕に集中する。
前田健
これからマークされ、研究されるけど僕自身、もう1つ上に行かないといけない。
ライバルなき開幕投手の大本命。一直線に突き進むだけだ。【酒井俊作】



