<オープン戦:阪神0-1西武>◇8日◇皇子山
結果ではない。いることに意味がある。左慢性副鼻腔(びくう)炎で手術を受けた西武栗山巧外野手(27)が阪神戦で1軍復帰を果たした。教育リーグ3試合に出場して合流し、指定席の「2番中堅」で先発フル出場。3打数無安打ながら「しっかり状態を上げていく」と照準を開幕にピタリと合わせた。
第4打席、1死二塁。2ストライクからボール球を3球見極め、さらに4球ファウルで粘って最後は四球を選んだ。「今日は全然ダメですよ。まだキャンプのような感じ。でも最後の打席は感じが良かった。できるだけ球数を多く投げさせようと思った」。思うように振れない中でもクリーンアップに回す。点こそ入らなかったが、つなぎの男の真骨頂だった。
キャンプインの2月1日に手術を受けて8日に退院。16日にやっと2軍のキャンプに合流した。離脱中に新人の秋山ら若手が猛アピールを続けていた。「焦らず自分の状態を上げることに集中して意識しなかった」と受け流す。うかうかしていられない気持ちはあっただろうが、抜かりはなかった。術後は1週間の安静が絶対。筋力が落ちるのを見越して手術前日までウエートトレーニングをみっちりやって“貯金”を蓄え、当初の見込みより早い復帰につなげた。
この日は1番を打つ片岡易之内野手(28)との同時スタメン復帰。渡辺監督も「ウチの自慢の1、2番。いるいないでは大違い」と目を細めた。「残りをフルに出れば40ちょっと(打席に)立てる。開幕をいい状態で迎えたい」と、栗山の脳内スケジュールは明確。開幕戦で暴れるイメージは出来上がっている。【亀山泰宏】



