コバヒロが甲子園初登場!

 阪神小林宏投手(32)が9日のオープン戦楽天戦(甲子園)で聖地デビューすることが8日、決まった。昨年までSDを務めた楽天星野監督とは07年北京五輪アジア予選で師事を受けた間柄。虎と星野楽天の初対決で注目を浴びる1戦、かつての指揮官から主役を奪う。

 3・9、舞台は整った。天気予報は上々。対戦相手は星野楽天だ。最高のシチュエーションで、虎のコバヒロがファンの待つ甲子園デビューを飾る。

 小林宏

 甲子園は結構、好きですよ。投げやすい。土の感触とかマウンドの高さとか。高くもなく低くもなく、投げやすい。

 昨年まで阪神SDを務めた星野監督率いる楽天とのオープン戦。ただでさえ注目の1戦に小林宏がつぎ込まれる。縁の深い指揮官が敵ベンチに座る前で。

 小林宏

 もちろん、あいさつに行きますよ。そんなに会っていないので。

 懐かしい記憶がよみがえる。07年12月の台湾。星野ジャパンの一員として北京五輪アジア予選を戦った。当時ロッテ所属の小林宏は登録名の「宏(ひろ)」でも本名の「宏之(ひろゆき)」でもなく星野監督から愛着を込めて「ひろし」と呼ばれていた。紛れもなく特別な存在。そんな敵将の鋭い視線が、甲子園初登板をさらに熱くさせる。

 小林宏

 思い出はやっぱり日本シリーズですかね。

 春日部共栄高時代は縁がなかった聖地。今では好相性という事実もあり、大好きなマウンドだ。05年は虎との日本シリーズ第3戦に先発し、6回1失点で勝ち投手。レギュラーシーズンでは07年5月28日阪神戦に先発し、6回4安打0封で勝ち投手となっている。

 マンモス特有の浜風についても「マリンでたくさん強風を経験しているから違和感はない」ときっぱり。頼もしいコメントに力がこもった。

 聖地デビュー戦は同時に、勝利の方程式となるKKコンビの甲子園お披露目にもなる。守護神球児も楽天戦に登板予定。08年8月の同五輪本大会、そして02年からの阪神2年間でも星野監督の下で戦った球児と“ヒロシ”。11年虎のイチ押し救援コンビが力を敵将に披露し、ファンに自己紹介する時が来た。

 小林宏

 甲子園では何回も投げている。自分のボールをどれだけ投げられるか、です。

 あらゆる要素が詰まった楽しみな対決。小林宏、そしてKKコンビは自然体で凱旋(がいせん)仙さんから主役を奪う。【佐井陽介】