好調ルーキーがついにダウン!

 オリックスのドラフト1位駿太外野手(18=前橋商)が8日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)後、38度の発熱があり、西宮市内の病院で急きょ、点滴治療を受けた。

 大阪市内のホテルで行われた球団の激励パーティーを欠席。「ドラフト1位の駿太選手は発熱のため欠席です」とアナウンスされ場内がどよめいていた頃、神戸市内の独身寮で静養していた。非凡な打撃センスで1軍に生き残り、オープン戦も全5試合に先発。開幕1軍入りへ順風満帆だった18歳も、さすがに疲労がたまったようだ。

 日本ハム戦は1番右翼で先発。4打数無安打に終わり、10打席連続無安打。ついに打率は2割を切って1割9分に下がったが、岡田監督は「今の時期は苦しんだらええんよ」と結果は度外視。特に5回2死の第3打席で八木の初球ストライクを見送った場面を持ち出し、褒めた。「あのへんのとこよ。初球、積極的に振りに行くって言うても(打者2人が)初球、初球で打ち取られたらストライク見逃したやんか」。

 初球からバットを振る積極性が売りだが、ここでは伊藤、森山が初球に手を出してアウト。指揮官は状況に応じて柔軟に対応する野球センスにほれた。9日以降の出場は当日の体調次第だが、何事でも話題をさらうのは大物の証しと言えそうだ。【押谷謙爾】