<オープン戦:オリックス3-1ロッテ>◇9日◇京セラドーム大阪

 オリックスの157キロ右腕アルフレッド・フィガロ投手(26=タイガース)が先発陣の救世主になる。2月に右太ももを痛めて出遅れたが、オープン戦初登板で1回無失点と好投。故障明けで最速150キロを記録した。離脱者続きの先発ローテに、滑り込みで食い込む可能性が高まった。

 先頭荻野貴に3球で見逃し三振。1四球を与えたが、金泰均はスライダーで空振り三振。サブローも一邪に打ち取った。「最初だから少し緊張したけど、満足しているよ。足はちゃんと回復している。再発しないようにペースを上げていきたいね」と話した。

 神戸市の自宅から阪神電車で球場に通う。一番の楽しみは新幹線だが、14日からの関東遠征に帯同予定で、夢が叶う。岡田監督は「先発で使うよ。次は長いイニングでな。スライダーで簡単にストライクとれるし、制球もいい」と話した。【柏原誠】