さあ、先発勝負!
広島ドラフト1位の福井優也投手(23=早大)が今日10日の教育リーグソフトバンク戦(雁の巣)でプロ初先発に挑む。2~3イニングの予定で開幕ローテーション入りを果たすためにも大切なマウンド。投球動作の確認のほか全球種を投げる構えで「ゼロに抑えたい」と意気込んだ。
宮島から吹き込む寒風をもろともしない。大野練習場での最終調整。福井はキャッチボールをこなした後、力強い足取りでショートダッシュを繰り返す。今日10日ソフトバンク戦での初先発に備えて、体のキレを確認した。初先発に向けて、思いも口にする。
福井
結果だと思う。立ち上がりに気をつけたいですね。プレッシャーを感じながら楽しむ。ゼロに抑えたいです。
早大では斎藤(日本ハム)とのダブルエースとして名をはせてきた。04年センバツで優勝した実力派右腕の野望はプロの打者の力量を知った今も変わらない。「先発にこだわっていきたいし、先発しか考えていない。大学1、2年のとき、先発を任されない投手が中継ぎという印象」と公言したこともあった。プロ初実戦だった5日ロッテ戦(マツダ)では救援で1回無失点。最速145キロの球威も見せつけた。10日は2~3イニングに伸びる。
首脳陣も先発適性をチェックする。野村監督が「下(2軍)で投げてみて判断していかないと」と話せば、大野投手チーフコーチも「中(中継ぎ)でやる選手ではなく、先発タイプと思っているし、試合で投げられる状態なら当然、先発でどうかを見てみたい」と言う。開幕ローテーション入りを実現するためにも、実りのある投球内容を見せたいところだ。
初登板から中4日でのマウンドになり、投球面で修正も重ねた。「外に投げられていない。壁を作ろうという意識が強すぎるのかもしれない」。投球フォームが三塁側にインステップしすぎて、右打者の外角への制球に狂いが生じているという。前回登板では高めへの抜け球も目立った。球威、制球の両面の改善もチェックポイントになる。
福井
周りで2軍に落ちる人を目の前で見て、投手が急にいなくなっていることもあった。「こんなものなのか」と思うし、その中で結果を出さないといけない。全球種も試したい。
オープン戦に入り、実力だけがモノを言う勝負の世界の厳しさも肌で感じた。容赦なきサバイバルに身を投じた福井は全力で地位をつかみに行く。【酒井俊作】



