<広島4-5横浜>◇4日◇マツダスタジアム

 横浜が中継ぎ陣の踏ん張りで接戦を制し、連敗を3で止めた。先発三浦大輔投手(37)が初回3失点でKO。あとを受けた2年目真下貴之投手(20)は、急性虫垂炎から復帰したばかりながら、3回を無失点に抑えた。その後は6人のリリーフをつぎ込み、反撃を1点に食い止め逆転勝ちを呼び込んだ。尾花高夫監督(53)は「よくリリーフが頑張ってくれたということ。みんないい状態だから、休みを与えながらいきたいけど」と連投が続くブルペンをねぎらった。

 ここまでの6勝のうち、先発投手に白星がついたのはわずか2試合。打線も今季最多の14安打を放ちながら、5得点で残塁は12。けん制死や犠打失敗とミスもあり、ちぐはぐな攻撃だった。それでも勝ったのはリリーフ陣の奮闘があればこそ。この日で今季14試合目の登板となった江尻は「みんなで助け合うことしか考えていない。これを大きな1勝にしたい」と全員野球での巻き返しを誓った。22選手が出場した総力戦で勝ち取った白星。この1勝を浮上への起爆剤としたい。