<楽天3-4巨人>◇17日◇Kスタ宮城

 楽天は「あと1球」から巨人に痛恨の逆転を食らった。1点リードの9回から新加入のロムロ・サンチェス投手(27)を投入。坂本、ラミレスと連続空振り三振で、阿部に155キロ、自慢のアウトローをセンター返しされるとリズムが狂った。続く長野の初球に暴投。1ボールの時点でベンチは敬遠の指示を出した。

 勝ち越し走者を献上するリスクと長野の打力をてんびんにかけた選択。矢野を2球で追い込み、外角直球でフィニッシュにかかった。だが力みからシュート回転しど真ん中へ。同点打。四球を挟んで円谷に打たれた初球も真ん中高めで、敬遠出塁の長野が生還した。

 星野仙一監督(64)が指摘したのは悲劇へ至る過程だった。「もう1点、取れる場面で取らないと、こうなる。与えてはならない四球を与えるとこういう結末になる」と話した。得点圏で1本が出なかった1~3回の攻撃、2与四球が失点に絡んだ7回、青山浩二投手(27)の投球を敗因とした。3回の3点で一見主導権を握ったかに見える。だが実情はまったく違った。エース岩隈久志投手(30)が先発し、5回まで被安打2、無失点にもかかわらず降板した。前倒し継投を余儀なくされた時点で、ゲーム全体のプランが狂っていたことが痛かった。

 たった39球で降りた。佐藤投手コーチは「7回100球を目安にしていたが状態が良くなかったから代えた」。前回登板で右肩違和感を発症も、岩隈自身は「交流戦開幕だし借金2。勝って勢いをつけたかった」と志願登板だったと明かした。変化球を散らしに散らし、追い込まれる前に打って出た巨人打線をかわした。だが39球が限界で「あまり良くない。次は様子を見ると思う」。今日の状態次第では精密検査を受ける可能性もある。【宮下敬至】