ソフトバンク杉内俊哉投手(30)が、球団45年ぶり、リーグ史上8人目の快挙に挑む。きょう28日の横浜戦に先発予定。ここ2試合続けて4安打完封勝利。パ・リーグタイ記録となる3連続完封を達成すれば、球団では66年渡辺泰輔(南海)以来の偉業だ。福岡ヤフードームでダッシュなどの調整を終えた左腕は、大記録を前にも普段通り淡々としていた。

 「明日は何かあるんですか?

 横浜戦?

 知りません。さようなら」。予告先発のない交流戦とあって、とぼけたセリフだけを残して帰りの車に乗り込んだ。ただ、自信はある。今季はプロ入り後初めて開幕から4試合白星がなかったが、初勝利以後は「(14日の)勝ちでルーティンができた」と自信満々。マウンドに上がるまで同じ生活リズム、行動が確立された。チームは現在、交流戦8試合負けなしで球団記録を更新中。快挙とともに白星のバトンを渡す。【倉成孝史】