巨人岡崎郁ヘッドコーチ(50)が、借金6からの巻き返しに向けて打線てこ入れの可能性を示唆した。

 休養日の16日、川崎市内のジャイアンツ球場でプロアマ交流戦セガサミー戦を視察した岡崎コーチは、「できれば変えないで安定した方がいいが(打順は)刺激を与えたり、雰囲気を変えたりする枝葉の部分」と、攻撃陣活性化のための打順変更を視野に入れた。

 メンツはそろっているが、打線がかみ合わないのが現状だ。故障離脱していた小笠原、高橋由、亀井がそれぞれ復帰し、11日オリックス戦では今季初めて「ベストメンバー打線」を組んで快勝した。だが、その後3試合で計5得点と打線が沈黙し3連敗。それでも同コーチは「ボールへの対処はよくなりつつある」と復調の手応えをつかんでいるだけに、14打席連続無安打中の坂本を2番から1番に戻すなど、ベストメンバーの組み合わせ再考は起爆剤の1つになりうる。

 この日、体のケアのためにジャイアンツ球場を訪れた亀井は「どこの打順でも同じ。線となって戦わないと。今は勝つことが大事。自分のやるべきことをやるだけです」と、打順に関係なく、まずは任務を全うすることを誓った。明日18日からの西武2連戦(東京ドーム)に向け、今日17日の全体練習で、原監督がどう決断するか注目される。【浜本卓也】