ロッテが、元横浜のホセ・カスティーヨ内野手(30=メキシコリーグ)の獲得に乗り出していることが17日、明らかになった。ほぼ基本合意しており、週明けにも正式発表される見込みだ。チームは、昨季は日本一となったが、今季は主力野手が相次いで故障離脱した。深刻な得点力不足に陥り、パ・リーグ5位に低迷。カスティーヨはパンチ力と意外性のある打撃が持ち味。浮上の起爆剤として期待されている。

 「意外性の男」がロッテの救世主となる。カスティーヨは昨季、横浜で打率2割7分3厘、本塁打19本、55打点をマーク。投手補強を重視する球団事情から自由契約となったが、パンチ力と意外性のある打撃は高く評価されていた。ロッテの球団関係者も「昨季も数字を残しているし、打力に期待している」と話す。チームの流れを変えるようなスーパープレーもしばしばあり、低迷するチームの起爆剤としては格好の選手だ。

 昨季は日本一に輝いたチームは、ここまでは借金4の5位と低迷。交流戦前までは貯金生活を送っていたが、サブロー、荻野貴、清田ら主力野手が相次いで故障。得点力不足から接戦を落とす展開が多く、西村監督も「1人加われば、打線の厚みも違う」と外国人野手の獲得を要請していた。当初は左の大砲を補強ポイントとしていたが、パイレーツ傘下3Aのジョン・ボウカー外野手らと交渉が不調に終わり、日本経験のある野手を軸に再調査を進めていた。

 横浜時代は主に二塁手としてプレーしていたが、指名打者としての起用が有力視される。今季はメキシカンリーグで65試合に出場し、打率3割6分7厘、10本塁打、60打点と開幕から好調を維持。「DHとして打力を生かしてもらいたい。明るい性格と聞いているので、すぐにとけ込めるはず」と球団関係者は期待を寄せる。新戦力を加え、巻き返しを狙う。