<ヤクルト2-2中日>◇14日◇神宮
同点の延長10回2死一塁、マウンドに立ったのはヤクルト新人久古健太郎投手(25)だった。「フォアボールでもいいと思って、腕を振りました。左バッターを抑えるのが一番の役割。それができて良かった」。中日森野をカウント1ボール2ストライクと追い込み、スライダーで空振り三振に切った。この瞬間、「負けないヤクルト」の前半戦首位ターンが決まった。
2点ビハインドをホワイトセルの2ランで追い付き、先発石川から、松岡、バーネット、押本、久古とつないだ。本来ならクローザー林昌勇でもいい場面だが、小川監督は練習前から「今日はリラックスして、明日からまた頑張ってほしい」と伝えていた。
9連戦の3戦目。すでに34試合に登板した疲労を考慮した。2連投の前日は、9回に2失点して同点に追い付かれた。酷暑対策のため、中継ぎ陣は基本的に2連投までと決めている。仮に登板がなくても、試合に備えて準備をすることになれば休養ではなくなる。目の前の1勝にとらわれるのではなく、長いシーズンを見据えた采配を断行しながら、延長戦8試合負けなしの結果を出した。
中継ぎ陣の粘りで、前半戦のヤマ場だった中日との首位対決を2勝1分けで終えた。オールスターまで6試合を残して、01年以来の首位ターンが決定。これまではV率100%と吉兆ばかりが並ぶ。残り78試合。小川監督は「最終的な結果ではないですから、やるべきことは変わらない。特別な意識はないし、これからの半分の方が大変だと思う」と引き締めた。【前田祐輔】




