<ソフトバンク6-1ロッテ>◇11日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンク松中信彦外野手(37)が、悲痛の指揮官に弔いの白星を贈った。秋山監督の母ミスエさんが10日夜に死去。同郷の後輩として現役時代のグアム自主トレに帯同するなど慕ってきた指揮官の悲しみを、今季2度目の猛打賞による勝利でやわらげた。

 松中

 (ミスエさんには)お世話になったし、おやじもおふくろもお世話になった。僕自身はそういう気持ちで(試合に)臨んでいた。勝って活躍できて本当にホッとしている。ゆっくり休んでもらいたい。

 1打席目から気合が違った。2回。先頭で打席に入ると、チーム初安打となる中前打を放った。二塁へ進塁すると、7番多村の左前打で激走のホームインで先制点。3回1死一塁の第2打席では中堅フェンス直撃の適時二塁打、4回にも右前適時打と序盤で指揮官を安心させた。

 4番としても初仕事だ。小久保が不在となってから前日までの5試合は1勝2敗2分け。4試合で4番に座ったが、打点を挙げられず責任を背負い込んでいた。37歳のベテランにとっては疲れの出る夏場だが、本拠地では若手並みに早めに球場入りし近くの砂浜を走り体力維持に努めている。この日も砂浜へ向かう際に球場入りした指揮官とすれ違った。熊本・藤崎台球場での試合の際に声をかけてくれたミスエさんの笑顔を思い出しながら砂浜を走り、勝利を誓った。

 松中

 秋には(ミスエさん)いい報告ができるよう、1試合1試合頑張っていきたい。

 主砲が、必ず優勝の2文字をプレゼントする。【倉成孝史】