ソフトバンク杉内俊哉投手(30)が、今季から登板試合での球数1球あたり1000円の義援金を東日本大震災の被災地へ送ることを明かした。開幕から換算し、クライマックスシリーズや日本シリーズでの球数も含める。「(球数なら)勝ち負けに関係ない形でバックアップできると思った」と話した。

 登板する試合では常に完封、完投を狙っている。今季はここまで17試合に登板。イニング数133回1/3、球数2056はチーム内でもダントツの数字だ。1試合あたりの球数は120球。昨季までの過去5年間では1シーズン平均26試合に登板しており、年間の義援金は300万円以上になる。

 今季だけでなく、現役である限り毎シーズン続けていく。「仙台に行って、被災地を見ると言葉に出ないくらいショックだった。1年2年で復興できるわけではない。(支援も)続けていくことが大事だと思っている」。エースは日本一を目指しながら、被災地復興にも一役買う。