中日が首位ヤクルトを追撃する神宮3連戦は、アニメキャラ先発トリオVSオレ竜ガンダムの対決になる!?

 ヤクルトの先発は石川雅規投手(31)、七条祐樹投手(27)、赤川克紀投手(21)が予想され、それぞれがアニメキャラの愛称を持つ。石川はサザエさんの「カツオ」新人七条は「バカボン」で、19日の横浜戦でプロ初勝利をあげた3年目の赤川は、その巨体から「ジャイアン」と親しまれている。

 だが、白星を献上してブレークさせるわけにはいかない。何を隠そう、落合博満監督(57)はオタクとも言えるほど、筋金入りのガンダム好き。08年のオフには静岡市内の製造工場に招かれ特注の「ドラゴンズ・ガンダム」を贈られたほど。ジオン軍ならぬツバメ軍を蹴散らし、鬼門神宮を力強く突破するために、乗り込んでいく。

 この日、上京前に午後からナゴヤドームで軽い練習をこなした平田良介外野手(23)も「七条のバカボンは知ってますよ」と敵のキャラは熟知。人気漫画「ワンピース」のファンだという大島洋平外野手(25)は「先発を崩して後ろのいい投手を出させないような展開にしなくては。いろんなことをしてかき回したい」と、あの手この手で揺さぶりをかけて突破口を見いだすつもりだ。

 ヤクルトとは5・5差。阪神と並び3位の中日にとってはペナントを左右しかねない直接対決だ。「ここで勝たないとまた離されてしまうので勝つ」と大島の言葉に力が入る。漫画ワンピースの主役が口癖のように言う“仲間”の力を結集して決戦に臨む。【坂祐三】