<阪神1-0ヤクルト>◇28日◇甲子園

 ヤクルト由規投手(21)が、1失点に泣いた。球数が100球を超えた7回、1死から3連打で先制を許す。最速156キロをマークするなど、直球63球中、57球が150キロを超えた。序盤は直球主体で、中盤以降は変化球を増やしたが、123球目も154キロをマーク。ボールの勢いを生かす本来の投球で、6安打に抑えたが「一番大事なのはピッチング」と、先制点を許した責任を感じていた。

 これで今季メッセンジャーに4敗、久保に4敗と打撃陣が阪神投手陣を打ち崩せない。2位に3・5ゲーム差に迫られ、小川監督は「ゲーム差うんぬんより、0-1という負け方はピッチャーに申し訳ない」と話した。青木を今季2度目の2番にするなど、打線を入れ替えたが、散発4安打に終わった。3度あった無死からの走者も生かせず「チャンスですら、点が入らない雰囲気しか感じない」と嘆いた。100試合を終えた時点で、対阪神は3勝10敗と、虎アレルギーは深刻さを増す一方だ。