代表決定戦の残り12試合が行われ、静岡市立は静岡東を4-0で退けた。今秋に公式戦デビューしたエース関根煌介投手(2年)が公式戦2戦目で初めて9回完投し、初完封。チームを3年連続の県大会に押し上げた。静岡西は6-5の逆転で相良を下し、25年ぶりとなる県切符をつかんだ。29日は、敗者復活戦と上位校決定戦が行われる。

◇ ◇ ◇

静岡市立の関根が、大きく息を吐いて整列に向かった。勝てば県大会の一戦で先発を託され、公式戦初完封。4四球に5安打を許しながらも要所を締め、スコアボードに9個の「0」を並べた。チームを3年連続の県大会に導いた右腕は「(バックの)守備に何度も助けられた」と仲間に感謝しながら汗を拭った。

初回に3点の援護をもらって迎えた2回だった。先頭に二塁打を浴び、ギアチェンジ。「今日は真っすぐでどんどん押せたことが良かった」と、後続を全てその直球で投ゴロ、一邪飛、遊ゴロに仕留めた。この日最大のピンチを切り抜け「そこから乗っていけた」。三塁を踏ませない好投で静岡東打線を沈黙させた。

エースの意地だった。21日の練習で打球が足を直撃。一時は歩くこともできなかったが、病院で骨に異常がないことを確認。試合当日の朝にはランニングができる程度に回復し「大事な試合。自分が投げるしかない」と登板を決めた。テーピングに痛み止めも服用してマウンドを死守。安井信太郎監督(62)も「異変があればすぐに代える準備はしていた。今日(の勝因)は関根。責任やプレッシャーもあった中で、よく投げた」と目を細めた。

勝利決定の瞬間は表情を崩さなかった関根。最後は「うれしかったけど、まだここから。上位校として県に進んで東海に行けるように戦っていきたい。自分は球速ではなく制球で勝負。淡々とミットに向かって投げていきたい」と結んだ。静岡商との上位校決定戦、その先に続く県の舞台へと視線を向けた。【前田和哉】