<中日3-3阪神>◇1日◇ナゴヤドーム

 鬼門で引き分けならば、上等か…。いや勝利の瞬間を見たかった。逆転まであと1歩が届かなかった。

 「何とか追いついた。できれば、追い越したかったが…」。真弓監督は淡々とした言葉の裏に悔しさをにじませた。

 スタンドの誰もが一気の逆転劇を予想した。1点差に迫った7回無死満塁。代打桧山の登場だ。しかし投手の足元へのゴロで最悪の併殺打。「詰まっとるもん」。投手の脇を抜ければ、面白い打球だったが、自らの打撃を反省した。

 チャンスはまだ続く。投手スタンリッジに代打のコール。金本や森田が控えていたが、速球に強い打撃が売りの柴田をベンチは指名した。セットアッパー浅尾への対抗策だ。オール直球勝負の結果、フルカウントから147キロ直球にバットが空を切った。

 同点に追いついた最終回も、平野、大和が勝ち越し機でいずれも凡退。2度のビッグチャンスを生かすことができなかった。今季のナゴヤドームで4勝6敗2分で打ち上げ。相性の悪さを考えれば、借金2はまだマシか。あと1歩の感触を残し、チームは帰路に就く。ナゴヤドームの試合がなくなったことは救いだ。【田口真一郎】