<西武7-10ソフトバンク>◇3日◇西武ドーム

 今季16本目の空砲だった。西武中村剛也内野手(28)の3試合連発となる36号3ランも勝利には結びつかなかった。1点を先制した1回無死一、二塁。ソフトバンク岩崎が投じた外角131キロの変化球。両腕を伸ばしてボールをつかまえ、ドッシリとした下半身の粘りで振り切って左中間スタンドまで届かせた。9月に入り3日連発。月間5本とやや少なかった8月の“夏休み”ですっかり元気を取り戻した様子だ。

 それでも、表情は晴れない。「負けたら意味がない。(3戦連発は)どうでもいい」。本塁打、打点で独走態勢を築きながら、チームが最下位から抜け出せない。痛恨の逆転負けに渡辺監督も「展開的には最高の始まり。こういうゲームをこんな形で落としているようでは話にならない」とやり切れない様子だった。

 この日は片岡が右肩亜脱臼から復帰したことによって二塁の原が三塁に回り、自身は一塁を守った。左足のつけ根を痛めた09年終盤はDH出場24試合で12本塁打するなど、守備の負担が軽くなると固め打ちした実績がある。渡辺監督は「(起用は)様子を見ながら」と明言しなかったが、一塁起用が続けば、さらにペースアップする可能性はある。しかし、チームがこの重苦しいムードを打破しない限り、空砲は増えるばかりだ。【亀山泰宏】